にんきがそうばをかう
相場は人気七分といわれる。人気が付いている時は、人気が人気を呼んで買い気が募る。「人気が相場を買う」といわれる所為である。
ふくすいぼんにかえらず
一度したことは取り返しがつかないことのたとえで、相場においては、常に慎重かつ素早い決断が必要とされる。
もうはまだなり
大衆がこの相場はまだまだ高いという時には、既に天井近くであるから、その言葉に迷わされずにさっさと利食いせよ。さもないと急落に引っかかりひどい目に会う。まだまだ弱いという時もこの反対になる。
ぬかるなよ、みきりかんじんいじはるな、そんしてとくをとることもある。
相場人にとっては、見切りということは肝心な要素である。自分の建玉が損になったら、潔く見切って休むべきだ。時には自動車が急ブレーキを掛けてストップするような電光石火的見切りが必要だ。
みきりせんりょう
相場においては執着はもっとも禁物である。損と知ったなら、いつまでも執着せずに、潔く見切り転換すべきだ。これこそ、損を最小限に食い止める道である。
さいごのごふんかんよりさいしょのごふんかん
相場は最初の仕掛けが最も大切。
他のことならば、最初の五分間よりも最後の五分間を頑張れば大概上手く行くものであるが、この道ばかりは最初の五分間が命取りにもなりかねない。
最初の仕掛けにはよくよく用心が肝要である。
かぶとちょうはあすもある
相場市場は常にある。決して売買を急いではいけない。じっくりと研究して腹の底から仕掛けよ。
かねなるきはみずではいきぬ、あせをやらねばかれていく
投資は研究が第一である。研究資料を集めるためにコストを掛けることも、大切な要件の一つである。
うらやむはしっぱいをまねく
勝つことを知って、敗ける事を知らざれば、地獄へ運ばれる。相場の動きを見るにはまず我意を沈めなければならない。
にぐるもいって
相場において損失を生じている場合、損を覚悟の上で一度決済し、先の状況を判断するのも1つの方法である。